利用しやすい庶民の足へ 州知事が改革案
ジャカルタ特別州のファウジ・ボウォ知事はこのほど、運行開始から六年が経過したバスレーンの運営主体の公共サービス機関(BLU)トランスジャカルタ社の包括的な改革を進めると明らかにした。バスレーンは路線数を段階的に増やし、庶民の足として定着する一方、年々悪化するサービスに不満も高まっている。また、州政府との結び付きの強さが不透明な経営などを招いているとの指摘もあり、経営の独立性を高めることで、より迅速な意思決定を促すほか、市民から苦情が上がっていたサービスの質についても基準を設けることを検討。持続的な財務運営の観点から運賃値上げも実施する方向で調整を進めており、トランスジャカルタ社の経営のてこ入れを通じ、事業の立て直しを図る方針だ。
慢性的な車体不足や多発する事故、停留所の設備故障など問題が山積していることを受け、ジャカルタ特別州のファウジ・ボウォ知事は十二日、専門家らと協議。「運輸局の下に置かれているトランスジャカルタを独立させ、自由に予算運営をできるようにする」と改革案の一部を公表した。「専門家の雇用なども、自社の裁量でできるようになり、同社の能力強化につながるだろう」と語り、より柔軟な経営を目指す方針を説明した。
トランスジャカルタ社は二〇〇三年に州知事令に基づいて設立された州運輸局が管理するBLU。全体を管理するトランスジャカルタ社が路線ごとに別の運行会社と契約し、実際に各路線でバスを運行している。
改革案では、インドネシア消費者協会(YLKI)などとともに、バスレーンのサービス基準を策定し、サービスの質の向上を図る。また、割安な運賃を維持するため今後も州が補助金の拠出を続けるが、二〇〇五年十月から据え置かれていた運賃を値上げし、州の負担を軽減する。
しかし、ファウジ知事は経営の裁量拡大を図る一方で、「改革後も、バス専用車線の設置などで運輸局、公共事業局との協力を義務付ける。トランスジャカルタ社の監督機関を作って、不正などがないようにする」としており、州政府の強い影響下にあることに変わりはないため、地元紙などからは改革の効果を疑問視する声が出ている。
長い待ち時間の最大の原因は、バスの台数の不足。第五路線は二十一台、第四路線は二十二台しかバスがないなど、バスの不足はバスレーンの問題として繰り返し指摘されている。
ジャカルタ特別州のスタント・スホド知事補佐官(産業・貿易・運輸担当)によると、バスが燃料に使うCNG(圧縮天然ガス)の供給能力不足でバスを増やせない状態という。
また、バスが遅れた際に停留所の職員が「待つのが嫌なら乗らないで下さい」と乗客に言い放ったことが地元紙で報じられるなど、職員の勤務態度に対する批判が出ているほか、走行中のバスが炎上する事故が頻発しており、安全に対する懸念も上がっている。
トランスジャカルタ社は二〇〇三年に州知事令に基づいて設立された州運輸局が管理するBLU。全体を管理するトランスジャカルタ社が路線ごとに別の運行会社と契約し、実際に各路線でバスを運行している。
改革案では、インドネシア消費者協会(YLKI)などとともに、バスレーンのサービス基準を策定し、サービスの質の向上を図る。また、割安な運賃を維持するため今後も州が補助金の拠出を続けるが、二〇〇五年十月から据え置かれていた運賃を値上げし、州の負担を軽減する。
しかし、ファウジ知事は経営の裁量拡大を図る一方で、「改革後も、バス専用車線の設置などで運輸局、公共事業局との協力を義務付ける。トランスジャカルタ社の監督機関を作って、不正などがないようにする」としており、州政府の強い影響下にあることに変わりはないため、地元紙などからは改革の効果を疑問視する声が出ている。
■車体が不足、事故も続発
二〇〇四年二月一日に正式な運行を開始したバスレーンは、第八路線までが運行。〇四年には約千六百万人だった利用者は、毎年増加を続け、〇九年には七千五百万人に達した。利用者が増加する一方、ハルモニなど複数の路線が乗り入れる停留所を中心に、慢性的に長蛇の列ができ、乗客の不満も高まっている。長い待ち時間の最大の原因は、バスの台数の不足。第五路線は二十一台、第四路線は二十二台しかバスがないなど、バスの不足はバスレーンの問題として繰り返し指摘されている。
ジャカルタ特別州のスタント・スホド知事補佐官(産業・貿易・運輸担当)によると、バスが燃料に使うCNG(圧縮天然ガス)の供給能力不足でバスを増やせない状態という。
また、バスが遅れた際に停留所の職員が「待つのが嫌なら乗らないで下さい」と乗客に言い放ったことが地元紙で報じられるなど、職員の勤務態度に対する批判が出ているほか、走行中のバスが炎上する事故が頻発しており、安全に対する懸念も上がっている。


