50万円のカードローンを組む場合の注意すべき点とは何か

私は最近フリーターから正社員になったばかりの26歳の女性です。住居も移転して何かと出費がかさみ生活が苦しくなっているので、50万円程度のカードローンを組もうと考えています。
50万円のローンなら借り過ぎを心配しなくても済みそうですが、何か注意したらよい点はあるでしょうか。

50万円程度の借入は金利が高く借り過ぎには注意が必要!

消費者金融などのカードローンでは100万円未満の貸出金利は上限の値で設定されることが多くなっています。そのため、借り過ぎたり返済を長期にわたって支払ったりすると多額の利息を支払う羽目になり、大きな返済負担を強いられることになります。

カードローンの金利と利用限度額との関係は一般的に限度額の値が下限の低いほうから上限の値に近づくにつれて金利は上限の高い方から下限の低い値へと下がっていきます。つまり、少額の範囲で借りると高い金利が取られるわけです。一般的には100万円未満に上限の金利が設定されていることが多いですが、金融会社によって多少の差があります。

例えば、ある銀行系の場合では、10万円以上~50万円以下は年14.6%、50万円超~100万円以下は12.6%に設定されていますが、利用限度額の上限の500万円では4.6%となっています。また、100万円以下の借入需要が少なからずあるため、この領域を10万円、30万円、50万円、100万円などとかなり細分化している会社もあります。

利用初心者の方の中には借入する額が少ないなら金利も低いのではと思い違いする人もおられます。金融会社の商品説明にある「金利4.5%~17.3%」という下限の値が魅力的に映るためかもしれませんが、勝手に下限金利で借りられると思い申し込まれることもあるのです。

思い込みの有無は関係なく、現実的に利用限度額が異なれば適用金利が大きく異なり、限度額が少額であれば高い金利で返済せざるをえません。また、少額でもゆっくりと長期にわたって返済すると利子が利子を生み返済が進まず結果的に多額の利息を支払うことになります。

やはりカードローンの利用は計画的に行うことが大原則であり、もし緊急の借入れをしたとしてもそのあとの返済についてはシミュレーションサービスなどを利用して、無理なく大きな損なく確実に実行できる計画を立てたいものです。

50万までのローンなら融資先を結構選べますよ…賢く比較しましょう

銀行や消費者金融で「50万のローンを申し込む」と「50万までのローンに申し込む」とでは、かなり意味合いが違ってくることをご存知でしょうか。

「50万のローンを申し込む」ということは、一度の50万円を借入れるということであり、借入れの審査もそれなりに厳しくなると考えてよいでしょう。年収についてもそれなりに高くないと難しいと思います。

また、パートやアルバイトだと、まず一度に50万円の借入れはできないと思われます。たとえば、消費者金融で50万を一度に融資してもらうとすると、他社からの借入れがゼロ、もしくはゼロに等しいとの条件に加えて、総量規制の対象となりますから少なくとも余裕をもって300万円以上はないと厳しいと考えられます。

総量規制では年収の3分の1までしか融資できないことになりますが、必ずしも年収の3分の1は確保されると考えたら間違いなのです。さらに言えば、金融事故を起こして信用情報にブラックが付いていないことは絶対条件になると思います。

銀行や消費者金融では融資の上限額が何百万円と提示されていますが、初めて利用する方がいきなりその上限額を適用される訳ではないのです。つまり、借りと返済の実績をきちんと徐々に積んでいくことで、年収等の条件も加味した上で、返済の遅延や滞納が一度も無い等の条件で最終的に融資の上限額に少しずつ近づいていくと考えるのが妥当なのです。

ですから、初めて銀行や消費者金融を利用される方がいきなり50万を融資してもらえるといったケースは非常に稀なことだと思いますよ。他方、「50万までのローンに申し込む」というのであれば、かなり選択肢は広がると思いますし、そのようなカードローンに申し込んでもよっぽど問題がなければ審査には通ると思います。

たとえば、無収入の専業主婦の場合、50万が上限となるケースが多いようです。それでもいきなり上限額が50万になる訳ではなく、10万、20万、30万と徐々に融資枠が広がって最終的に50万の枠になると思われます。

さらに言えば、50万までの融資枠のローンならば、年収は問われずに一定の安定収入があればOKという銀行のカードローンもあります。そのことから50万枠のローンは比較的審査が緩いと言ってよいのかもしれませんね。

さらに言えば、50万というと融資枠が何百万円に比べて軽いと考えがちですが、50万の借入れ分を月々の返済で返していくのは毎月の返済額にもよりますが、そんなに簡単なことではないのです。

返済月が長くなればなるほど払わなければならない利子は嵩みますから、実際はトータルで50万以上の借入れになることを考えて下さい。ですから50万と言っても金利をしっかり比較検討して選ぶことが非常に大切なのです。

これは「50万までのローン」の場合も同じです。とまれ、「50万をローンする」と「50万までのローンに申し込む」は両者の意味の違いこそあるものの、ともに金融機関からお金を借りることに変わりは無く、借りたお金を返済するとの意味は同じですので、あまり軽く考えない方が賢明かと思います。

それゆえ、どちらの場合も、まずきちんと返済計画を立ててから借入れることを強くお勧めします。

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